頭皮の悩み<薄毛編>

頭皮マッサージ・育毛シャンプー・禁煙など、様々な薄毛予防の生活習慣がおすすめされている現代です。
20歳を過ぎた頃から、じわじわと頭の容量を侵略してくる「ハゲ」、最近では若年性の薄毛も多くなってきており10代後半から専門のクリニックに行く方も少なくありません。

 

今日も頭皮マッサージをし、薄毛の予防を日々励んでいる方に朗報と悲報をお伝えします。

 

■頭皮マッサージにAGA予防の効果はない
シャンプーする時に、指の腹やシャンプーブラシで頭皮をマッサージする方、いらっしゃいますがAGAは男性ホルモンの変化で起きる脱毛です。頭皮マッサージで血流を良くしたところでホルモンの量が変わるわけでは無く、毛穴の状態とAGAは無関係です。毛穴が詰まっていなくたって禿げる人は禿げます。マッサージでもAGAが予防できる、あるいは治る実証はありません。
よく頭皮を洗うことは、頭皮の匂い予防になり、リラクゼーション効果もありますので、そのような使い方をするのが良いかと思います。

 

■健康的な生活は脱毛防止になるのか
バランスの取れた食事や適度な運動が脱毛症の予防になると書いているサイトはインターネット上にたくさんあります。大手のAGA治療クリニックのホームページですら書いてあるところもあります。しかし残念ながら、食生活の改善や運動が抜け毛の予防に直結するという医学的な証明はありません。
何故ならば薄毛の大部分を占める理由が遺伝と体質だからです。

 

■薄毛が気になったらとにかく禁煙!
煙草に関して、喫煙本数が多いことがAGA進行のリスクになることが報告されています。特に1日の喫煙本数が20本以上か20本未満かでは明らかな差がでます。
AGAでない人が煙草を吸ったからといって必ずAGAになるわけではありませんが、AGAでお悩みの場合に見直す生活習慣はまずは煙草です。禁煙しましょう。
■育毛シャンプーは発毛シャンプーではない
ドラッグストアにはいつでも「育毛効果」のあるシャンプーやコンディショナーが販売されていますが、育毛効果があるといわれると、髪が増えるような響きに聞こえ、つい購入してしまいがちですが、実際には髪の本数自体は育毛シャンプーでは変わらず髪に良いといわれている成分を配合しているだけで、使用したからといってシャンプーで髪を増やすことは不可能です。
有名な◯◯◯プ◯などの薬用シャンプーも同様です。石鹸や安いシャンプーで十分です。
「発毛」は髪を生やすこと、「育毛」は髪を育てることですが、髪が育つ感覚というのは生える感覚以上に主観的な評価なので、どんな成分を使っていても景品表示法に引っ掛かりにくく、ヘアケア業界にとっては大変便利な言葉となっています。髪に悩む方々は、この2つの言葉の違いを意識すると良いかと思います。

 

■つまり、薄毛は予防できない
生活習慣も、シャンプーでもほぼどうにもならない。
ではどうしたらAGAを予防できるかと言いますと、残念ながらAGAに予防法はありません。 原因だって、遺伝子の要素が強いとは言われていますが、正確なところはまだ分かっていません。事前にAGAになるか知りたいと思っても、遺伝子検査には意味がないという報告もなされています。

 

 

男性・女性問わず、髪の毛は大事なアクセサリーです。
健康的な髪を生やすには頭皮のコンディションを常に整えていて下さい。